NSNは13桁の数字で、防衛省(国防省)の調達した品目に対して付与される。既に番号が与えられている品目の同等品を改めて調達した場合には同じNSNが割り振られる。欧米ではこの番号で調達をかけるケースが多く、その番号を持っている品目が調達の対象となっている。
NSN自体は類別(codification)の成果であり、各国で共通利用されるデータとなり、同等品か否かを判断するための基準となることから公開するデータの質についてNATOでは口酸っぱく喚起している。NATOという巨大な組織では各国の裁量を尊重しており、この制度上でもその旨を謳っている。
質を落とそうと思えばいくらでもできてしまう。
データベース上の同等品に対して別の番号が振られてしまうのは、それに特別な用途、特性がない限り、利点はない。可能であればまとめるべきで、そうすれば意外な発見もあるかもしれない。
そもそも、番号を公開するのは「相互運用性の向上」のためであって、データの展示をするためではない。質が低いのであれば尚更。
もっと主体的に考えるならば、派手な装備品だけでなく、ブレイクダウンされた補給の営業機会を増やすための手法の一つと捉えることもできる。結果的に産業の底支えにも繋がる。
