過去に受けた相談で、まがい品を掴まされた、というものがあった。コピー品や出自不明の「似てる」モノで、品質の落ちるもの、使用後の残るもの、全く持って使用の異なる偽物、色々ある。
こういったことで失うものは購入した費用だけではなく、正しいものが入手できるまでの時間や、その情報ソース。場合によっては納入先や一般市民からの信頼も落とすこととなる。これが補給品であった場合には、装備品自体の可動率が下がってしまい全体の計画にまで影響する。
これを防ぐためにはどのようにするか、その補給路の質やサプライチェーンの管理をどのように維持し続けるか。裾野は最大手に任せ、見える範囲だけで良しとするのか、あるいはツリー構造だけ理解して縦割りの中でのみ保管する情報とするのか。
この手の話が出るたびに、なぜ製品だけが共同製造・保守とされるのかが疑問になる。もはや自国で完結することが難しい状況であるからこそ、製品だけではなく、管理体制も共同戦線を張り、合意された質を保ち続けることが大事になるのではないか。
そこで主導権を握りたいのであれば質量共に細部まで「日本らしさ」を示すことが大事であり、その方針がキャラクターとなり期待を生む。信頼と期待が重なって、人の目を引き付けることとなる。
とにかく、全ては自らの律しながら続けることにある。別にこのブログに対する姿勢に自ら活を入れているわけではありません。