Codification

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 NCSとはNATO Codification Systemの略称であり、日本ではNATOカタログ制度という対訳が用意された。Codificationはカタログの意味を持つものではないが、日本では旧来より防衛省カタログと呼ばれる目録を有していることから名付けたものと考えられる。


 NCSはNATO加盟国ならびに自主的に協賛する各国が採用する制度であり、世界64カ国が同一の規則に基づいて活動をしている。Codificationには本来「成文化」という意味があり、厳密な規則に則って公式な文書としてまとめるという意味がある。そういった意識のもと、世界各国は運用している(はず)。


 これと同義の日本語として「類別」があり、英語ではClassification(分類)にも近い。情報を整理するという観点では差異がないように見えるが、Classificationは「グループに分ける」ということが主眼に置かれる一方、Codificationでは法律などを対象として「厳密に体系化すること」とされている。


 カタログという成果物を得ることが一つの目的ではあるが、法律などは体系化して終了ではない。

 その運用を見据える上での始点でもある。