元々、類別作業はパンチカードで行われていたようで、黄色がかった色味の紙に穴を開けて管理されていた。更に遡れば手書きで、手作業で記録していたのだろう。
そんな話をしながら、昔使用されていた耐久性の高い「ブルーブラック」は当初は「青い」が経年によりインクに含まれる鉄が紙面に固着し、青が退光し黒くなる性質がある。そんなインクが当時は使われていたのでしょう、と思いを共に馳せた。
日本は「30」という番号をNCSの世界では与えられている。組織が黒く固着する頃には多くの「30」が世界に広く存在できるように、という思いをロゴにのせた。
『温故知新』、『一期一会』は大事にしている言葉だが、アイデアの源泉は日常に紛れ込んでいて、いつかしまい込んだその引き出しからスムーズに取り出せるか、も含めてめぐり合わせだと思っている。そのなかで決着した先がこのロゴであることを誇りに思っている。
親身に話を聞いていただいき、このような素敵なロゴを作成いただいたデザイナー(海野貴大さん)、アイデアをもらい、仲を取り持っていただいた旧友(堀越優希くん)に感謝しつつ、退光せず固着できるよう取り組まなくては。
